好きな人がユニットに加入した話

 

    NHKから届いた番協当選メールを見たとき『これは松松1年ぶりに少クラ出るな』と根拠はないけど確信した。このタイミングでわたしを当ててくれるなんて、私信だとしか思えない。SHOCKも大千穐楽を迎えたことだし、久しぶりにトークコーナーとかに寺松松が呼ばれて、SHOCKお疲れさま〜松松しばらく見ないうちに大きくなったな〜!寺西も貫禄出たなあ〜!?なんて照史くん郁人くんとお話なんかしちゃったりして。去年の歌舞伎の後みたいに、SHOCK組で誰かのバックにつかせてもらえちゃったりして!なんて夢物語に想いを馳せていた。

 

    そんな中、少クラ収録2日前の11月18日に事態は急展開を迎える。ご存知の通り湾岸ライブのTravis Japan公演にゲストとして、最終公演は新加入メンバーとして、元太くんと松倉くんが参加したのだ。レポで彼らがSHOCKの地方公演の合間をぬってビデオで必死に振りを入れたことを知った。あんなにハードなお芝居の公演中にあれだけの曲数を覚えることはかなり酷だっただろう。彼らの努力は計り知れない。わたしは2人のダンスが、松松というシンメの作り出す2人の世界が好きだったから正直ちょっと寂しかった。ビビットの月刊太一のジャニーズ特集でも「個性をあえて殺す」と言い切ったTravis Japanのダンスに染まるのは、イコール松松のダンスのクセをなくしていくことを意味していて、それが辛かった。正直知った当初は本人たちの気持ちを考える余裕などほとんどなかった。完全にわたしのエゴだ。でも、2人の努力を知ったら迂闊に“嫌だ”なんて言えないなあと思った。だからと言って簡単に割り切れないし...とモヤモヤを抱えたまま眠りについた。

 20日の朝、めざましテレビを見た。新加入 松倉海斗(20)、新加入 松田元太(18) というテロップが出され、元太くんが、松倉くんが画面の中で笑っていた。何故かそれを見て涙が止まらなくなってしまった。メディアが取り上げたことによって本当に、正式に加入が決まったんだと思うとやっぱり寂しくて、たった50秒程度の映像を繰り返し繰り返し見た。今日の少年収、うちわは荷物になるし持たなくていいかな〜なんて思っていたけど、今持たなくてどうする!と思い直して速攻で元太くんのうちわを作った。待っている人間がいるんだと伝えたかったから。時間がなかったので恥を忍んではじめて文字パラに行った。デビュー組やユニット組の文字素材がズラッと並ぶ中、わたしは元太くんの名前を見つけることができなかった。探し方が浅かっただけかもしれないけど、パッと見て分からない程度でしかないことには変わりない。これが無所かあ〜って思ったけど「ああ、これからはそういうこともなくなるのかなあ」なんて思ったりした。

    当たった時には「絶対出る!」と確信を持っていたけど、収録がはじまるまで不安でたまらなかった。オープニングで緑のキラキラ衣装が5人しかいなかったのを見た瞬間本当に悔しかった。そうやって中途半端に5人の余韻を残すのやめてよ、加入させたなら仲間外れにしないでよと思った。でも、昨日の今日でまだほとぼりが冷めないし12月収録分からの参加かなあ...と無理やり納得して収録を見ていた。

    終盤に差し掛かったとき、「Travis Japanのパフォーマンスです!」とアナウンスされて、スモークの奥から歩いてきた人数のシルエットが明らかにオープニングよりも多かった。7人がいた。 このときの歓声、贔屓目なしで収録イチ大きかったと思う。気が動転してたけど、なんとか『うちわを出さなきゃ !!!』という思考だけは働いた。見えたかなあ、見えてるといいなあ。双眼鏡の先には覚悟を決めた表情でステージに立つ元太くんがいた。その姿はあまりにも美しくて、今まで見た中で一番素晴らしいパフォーマンスだった。終わったと同時にわたしの緊張の糸が切れてしまって崩れるように泣いた。手足の震えが止まらなかった。それは朝の涙とは別物で、なんだかとってもホッとしたのだ。元太くんのステッキのキャッチには一瞬ヒヤッとしたし、ダンスで詰められる部分、課題はまだまだあるだろう。それでもこの7人なら絶対大丈夫だと確信したのだ。湾岸レポやめざましの短い映像では受け止め切れなかった部分も、生でパフォーマンスを見たら飲み込めた気がする。自分の目で、生で見るって本当に大事だなと感じた。

 

 まだ日は浅いけれど、レポからでも伝わる温かい空気感やひとりひとり抜かれたときのメンバーの表情を見て、元太くんと松倉くんが加入したのがTravis Japanで良かったと本当に思っている。2人が加入したからと言って自分をトラジャ担だと名乗るのはまだおこがましいなと思うけれど、こんな素敵なグループのことをもっともっと知りたい。ステマ待ってます。

 

覚悟を決めて受け入れてくれた / 加入した Travis Japanと一緒に“輝く未来”が見たい。

Travis Japan、ジュニアいち幸せになってください。