NEVERLAND考察

 

NEVERLANDツアーお疲れ様でした!(時差)

ツアーについて後からしみじみ考えたこと、感じたことなんかを書きました。忘れたくなくても時間が経てば記憶は薄れてしまうもので、残念ながら今回も頭でっかちなエントリーです。どうしても自分の言葉で残しておきたかったので。

綴さんのお題をお借りしました!

お題「私のNEVERLAND」

 

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まず一つ、演出とは関係のない話になってしまうのだけれど、今回NEWSのレポ禁という文化にとっても感謝した。NEVERLANDで見たり聴いたりしたことは口外してはならないだなんてファンタジーすぎる。夢のような体験をしてきた人たちだけが、どうしても夢じゃないと確証を持ちたくて、周りの人にこっそり聞くように確かめるように発信している、その空気感がとても良かった。

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 入った瞬間にど真ん中に堂々と飾られているNEVERLANDの鍵が見えた。シューシューと機械が動く音がした。メインステ上に飾られているNEVERLANDの文字が上下していた。サイドのスクリーンにはダリの時計みたいなものが映し出されていた。好きしかなかった。好き、以外の言葉を全て失うくらい好きだった。

 

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 NEVERLANDの交通手段は列車だ。それはまるで銀河鉄道だった。銀河鉄道の夜や、銀河鉄道999(アニメ)を見て、子ども時代に星空に思いを馳せたことがあるのはきっとわたしだけではないだろう。そんな憧れの乗り物に乗って、大好きな人たちが作る世界に行けるなんて思ってもみなかった。Jrの衣装もメーテルみたいなお帽子被ってた気がする。いや、記憶がうっすら過ぎるから幻想かもしれない...?

 

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NEVERLAND

 アルバムレビューを書いた時には、あまりにも好きすぎて出オチ状態だったくらいにはNEVERLAND(楽曲)が好きだから、もうこの時点で定価分のショーを見せてもらった気でいた。これ以降はもはや無料。

アルバムレビュー

わたしが見たNEVERLANDの世界 - 夢のままいられたら

 

 自動制御のペンライトで子どもたちの台詞の「LOVE」の瞬間にふわあっとペンライトが点いたとき、早速彼らへの愛を再確認した。「貴女たちが僕たちにとっての愛だよ」と言ってくれているかのようだった。こんなにいつも彼女だと、愛していると言葉にしてくれているのに、別の手段を使ってまた愛を伝えてくれる。

 サビで4人ユニゾンになったとき、ドームはサウンドバランスにかなりこだわったのか凄くフラットなバランスで聞こえたんだけど、アリーナでは加藤さんの声が大きかった。他の会場でもシゲの声大きいって言ってる人見かけたから、多分本人の声量が出るようになったのもあるのだと思う。特に日本語詞の声の深みが出ていて「壊れてく巨大な壁」のあたりとか、加藤さんの声の重厚感が凄く生きていた。あの時は間違いなく歌で加藤さんが世界を掌握してた。逞しくて、格好良かった。

 サビ終わりの「Sound, with the Love~」のところ、てごちゃんがオクターブ上で重ねていたのもとっても気持ちよかった!理想の響きだった。だって、加藤さんが器の深みを増やして、てごちゃんが上へ抜ける高音を作る。それだと中がスカスカだけど、響きをたっぷり含むコヤマスが埋めてくれるんだもん。NEWSの声色バランスは最強だ。CDにないアレンジを加えてきて、絶対に音源を超えてくれるところがNEWSはやっぱり歌で勝負に出ているグループなのだと感じる。

 まっすーの七色の喝采は〜のところ、この間バズっていたやつの言葉を借りて言うと建国完了だった。口を大きく開けて、体全部を使って歌い表現するその姿は咆哮のようだった。

 口を開けて歌っている、といえばアルバムレビューで勝手にテゴマスの歌い方分析なるものをちょこっとやったんだけど、あながち間違ってなくてピースピース。

 

アン・ドゥ・トロワ

 24時のベル、のとき時計の針が回るような振り付けだったのがとても可愛らしかった。既視感あるな〜と思ったら開演前に教えてもらった魔法のダンスと、ポコポンペコーリャだった。今回のツアーは時間が何となく意識されている気がする。それこそ開演前に映し出されていた時計だって、形が歪んでいたけれどきちんと時計として機能していたし、MCもミスター・インポッシブルの手で終わりが告げられる。時間を意識すると“終わってしまう…”と一瞬一瞬の儚さが増すことを目論んでなのか、はたまた小山さんの“時空を操る”をもってしてなのか、、、 

 サビのアン・ドゥ・トロワ!でくるっと回ると衣装がふわっと空気を含むのもとてもお洒落で、さっきまで威勢を放っていたのに瞬く間に表情を変えていた。まっすーって凄いな。(月並みの感想)

  

EMMA

  小山さんがとても生き生きしていた。あのガンガン突くような腰振りも「ちょっと大げさにやったらファンの子喜ぶかな」という考えの末に至った結果なのだと思うと、愛おしくて堪らない。大サビでEMMAの棒に手をかける振り付けで、一人だけAでてっぺんが狭い小山さんが手をかけそびれそうになったりするのも可愛い。オーラスちょっと探ってた、可愛い。

 「野生のように この夜に飛び立った Oh yeah」のコヤテゴ、2人ともバチバチ気合が漲っていて、対峙して歌っているのが本当に楽しそうで見ているこっちも気持ちがいい。それはコヤシゲハモリも然り。小山さんの高音ハモリの甘美な響きと加藤さんの男臭い歌い方のマッチングの良さを初めて知った。ちょっと脆くも美しい2声。

  あと、テレビで見ている時から常々思っていたけど、サビのまっすーの脚の曲げ具合・角度が絶妙でとっても好き。

 

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KAGUYA

 Looking for my Princess...のところで振り付けを生かしつつお姫様を探すてごちゃんのお顔がまあ可愛くて!かと思ったら、高音を出すためにちょっと身体ひねったときの男らしさにびっくりした。ちょうど後光が差すような形で見えていて、あの瞬間のオーラが物凄かった。なんて言うんだろう...この世は俺のモノ、みたいな、THIS IS STAR!!!!!っていう輝きだった。

  EMMAの衣装もだいぶ主張あるのに、話の世界観と喧嘩していないのも不思議だった。

 

恋祭り

 ここからライブっぽく、明るいワチャワチャ楽曲が続く。コンセプトがガチガチの今ツアーの中で一番“ライブ感”のあるコーナーだったと思う。タオル曲ってセトリ漏れしないのね。

  Looking for my Princess...してた彼らが「君の姿探してた 花火を一緒に見たくて」って歌い出すのも流れとして素敵。

 

D.T.F

 6人時代の楽曲をエモーショナルに使うんじゃなくて、盛り上がる曲を使う試みが面白いなと思った1曲。

 縦に並ぶ振り付けで、てごちゃんに「頼みますよ」とKAGUYAのときにもブーブー言ってた小山さんが結局また一番後ろなのが可愛い。それを逆手にとってここぞとばかりにぶりっ子して欲張っていた小山さん可愛い。(贔屓目)

 あと「バカになろうぜ〜〜!」は何度聞いても雛ちゃんの芸がチラつく。ごめんね。笑

 

4+FAN

  すごく個人的な意見なんだけど、4+FANって愛を確かめ合うみたいな、そんな曲だと思っている。N!E!W!S!ってみんなキラキラな笑顔で叫んでいて、わたしも自然と口角が上がる。加藤さんがあんなにニッコニコで「やっぱ僕らファンタスティック!」って!!ゴー☆ジャスも顔負けだよ。

 

Nouth Gate 光のエリア

あやめ

 わたしは加藤シゲアキプロデュースを全面的に信頼している。加藤さんが書く小説、作り出す楽曲、演出が大好きだ。特にライブ演出に関しては、深読みとかはあまりできないタイプだけれど、加藤さんがやりたいこと盛り合わせ!見ろ!これが俺のやりたいことなんだ!というのがビシビシ伝わってきて好きだ。

  しかし正直、最初にあやめを聴いたとき、何が起こっているのか全く分からなかった。歌詞も、拍が全然取れなかった冒頭も、最後のあまり使われないであろうな音への転調も。加藤さんが日々感じ、考えていることが、これっぽっちも分からなくて寂しかった。後からライナーノーツを読んでも、ぼやっと輪郭が見えたくらいだ。最後までふわっとした答えしか出なかった。それでも自分の奥底に訴えかけてくるものは確かにあった。

 踊りには全く疎いので、コンテンポラリーダンスは調べてみても結局何なのかはよくわからない。でも加藤さんが舞う姿には、「生(せい)」を強く感じた。魂が宿っていた。ポエトリーリーディングの前の間奏でふわっと一瞬飛ぶ振り、それはまだぎこちなくてうまく飛べていないように見えて、苦しそうだった。それが「んなもんいらねぇ 飛んでやらぁ」ではさっきよりも力強く、飛んでいたのがすごく印象深かった。

 アリーナでは初めから倒れていたけれど、ドームの演出では端から歩いてきて、ぷつんと糸が切れたように倒れるところから演出が始まっていたのも良かった。あのとき、バタっと加藤さんが倒れる音が聞こえた。それくらいドームは静まり返っていて、みんな息をするのも忘れて加藤さんを見つめていた。残念なことにシゲー!と叫ぶ声も若干あったけど、そんなことなど全く気にならないくらいわたしは加藤さんのパフォーマンスに魅入られていた。周りのことなどどうでもいい、加藤さんが織り成す世界があって、それをわたしは全身で享受している。何故か世界には自分と加藤さんの2人しかいないような錯覚に陥った。

 加藤さんはもともと、少しテンポが食い気味になるクセがあるのだけれど、その焦燥感があやめにはとても合致していた気がする。

 加藤さんの字の如く全身全霊なパフォーマンスを生で見て、肌で感じることができて本当に良かったなと心から思う。

 

Brightest

 シンプルな振り付けで、ゆっくりメインステへ向かっていくJr。生も死も感じられないような無機質な踊り。うまく表現できないけど無菌室みたいな淀みや穢れのない美しさなのだけれど、ものすごく冷たくて、時に怖い。そんな空間だった。*1(図らずして韻を踏んでしまった)

 メンバーが踊る4人の後ろに、1人1人幾何学模様が映し出されていて、シゲマスは当人のメンバーフォーム?□♡▽○←コレが意識されているような感じだった。対しててごちゃんの図形は縦線がいくつもあるような動力を感じる形だったのも、凄く納得した。さすがポテスターテムを操る手越祐也

 メインステに戻るときのフェイクも美しかった。きっとてごちゃんは色んな音楽を聴いていて、色んなパターンの引き出しを持ってるんだろうなあ。フェイクもハモリも『あ〜分かる、それ入れたいよね、分かる』という音を重ねる。決して画期的な、エッ?!みたいな重ね方はしないから安心して身を委ねられる心地いいサウンドになる。10周年の 2人/130000000の最後のフェイクとかね。

それにしてもあんなに凝ったレーザーを真正面で浴びられなかったのマジで悔しい…

 

シリウス

 わたしのブログタイトルにもなっているくらい大好きな曲。ファンが手を、正確にはペンライトをメンバーに向かって降っていて、それがまるで星の光がキラキラ瞬くようで綺麗だったなあ。メンバーの周りだけ不規則にぶわあっと輝きが増すの。お手振りをそんな風に見たのは今回がはじめてだった。

 

Snow Dance

  わたしの近くにはまっすーがいた。他のメンバーが歌っている間はずっと優しい顔をしていて、時には手を振ってあげたりしていたのだけど、いざ自分のパートに入る、というときに表情がキュッと引き締まっていたのが印象的だった。

 ここはまだ光のゲートなのだろうか、あんなに歌割り、歌割りと言っていたのに音のゲートに含まれなかったのはNEVERLANDの七不思議かもしれない。(七不思議という言葉でまとめればなんでも許される気がしている)

 

スノードロップ

 どっちもスノー、雪景色の世界をテーマにした歌なのだけど、Snow Danceが粒立ちのはっきりした、細かい輪郭のある音と声で楽曲が成り立っているのに対して、ゆったりとしたテンポ感、柔らかい声、ロングトーンの多いオケで構成されるスノードロップ。まっすーが歌い出した瞬間に、空気が暖かくなって、ファンの歓声もキャー!じゃなくて「うわぁ〜」って柔らかくて。クリスマスの朝にサンタさんからのプレゼント開けたときみたいな。ドームの追加曲だからサプライズ感がより強かったんだろうなあ。

  ゆったりと時間が流れていて、みんな音楽に身を委ねていて、幸せが詰まった素敵な空間だったな。

 

Touch

  Touchは何回見ても新鮮に可愛い。静岡2日目2部で、メインステ側から2番目の立ち位置の子が向く方間違えて?わざとか分かんないけど、一番端っこの子と間に合っちゃってわあ!ってなってたのがベリーキュートだった。

 あんだけ広い空間なんだからもっと空間有効に使って踊ればいいのに!と思うんだけど、あえてJrも含めてセンステの方にギュギュギュって固まって踊ってるのがNEWS名物!って感じで可愛い。

 前回のデニム衣装も可愛かったけど、今年の衣装も今ツアーでかなり上位で好き。シゲマスが可愛かった!まっすーのは去年のチュムチュムみたいに胸元が箱型?のデザインで、加藤さんはフードつき!10thのSHOCK MEのあの名シーンが大好きだから肉眼で見られたの本当に嬉しかった。Touchの前だったかな?

 

East Gate 水のエリア

ニャン太
 華美な衣装にせず、Jrもつけず、1人でマイクにすがるように歌う姿はまるで駆け出しのアーティストの路上ライブみたいだった。
 小山さんが歌うのを楽しい、と言っているのをあまり聞いたことがない。そして、自分はあまり歌が上手くないと名言している。その小山さんが、歌1本で挑むことを自ら選択したのだ。しかも生歌で。あの大きな空間で、5万5千人の前で苦手なことに挑戦するって、きっとすごく怖いと思う。それでも全公演歌いきってくれた小山さん。

 わたしはペットを飼ったことがないから小山さんの悲しみはよく分からない。ニャン太(楽曲)に感情移入もできない。それでも、苦手な生歌に毎回挑戦してまで届けたかったニャン太への想い、俺の歌を聴いてほしい、俺の想いを感じてほしいっていうエネルギーは届いたと思っている。

 そうやって“伝える”ことに重きを置いている小山さんの歌は確実にファンに伝わっている。いつだって逃げずにぶつかってきてくれるその姿勢が、わたしは好きだ。この人が、わたしの大好きな小山慶一郎さんだ。

  

恋を知らない君へ

  温かいオレンジ色のライトを浴びて、“あの夏”を思い出すように歌う彼らはあまりにも儚くて、幻想なんじゃないかと思うくらい美しかった。まさに“嗚呼、あなただけは消えないで”という歌詞がピッタリ。

  歌での演技がNEWSはとても上手だなと思った。さっきまでキラキラしていたアイドルNEWSくんは、恋知らでは失恋をした1人の男性にちゃんと見えた。心なしか背中が少し小さい気がした。

 

フルスイング

  1万字インタビューの俺たちにはもう物語性は要らない、っていうまっすーの言葉は、ある意味意固地になってしまっていたのかなと思った。今回セトリ入りして、 またエモさ売りするの?って思ってしまったりしたけど、よくよく考えて、意地になってた部分が時を経て少しほぐれて、純粋に“これ、いい曲でしょう?”って披露できたのかもしれないなと思った。これはただのオタクの戯言である。

 

恋のABO

  ABOは小山さんの「エビバディセイHO!HO!HO!」の掛け声がないと寂しくなる体質になってしまったから今回もこの煽りやってくれて嬉しかった。まっすーが全てをさらけ出してぇ⤴︎のアレンジを恒例化してくれたのも嬉しい !

  ABOはパリピソング()だし、Aメロの音域が低めで、替え歌とかしちゃうくらい小山さんがのびのび歌えるから好き。だって明らかに楽しそうなんだもの。自担が楽しそうだとわたしも楽しい !

 

サマラバ

 まさか名曲揃いのカップリングからサマラバが救済されるとは!一時期“大人になった魅力を”って言ってた時期があったけど、まだまだ可愛いこともやってくれるNEWS最高。もこもこでカラフルな衣装を着たNEWSちゃん、トップオブアイドル!って感じだった。パフェが上から下までずーっと美味しいように、サマラバは曲中ずーっと可愛いから是非マルチアングルが欲しい。

 

NYARO

   ブラ夏ソングが2曲も生き延びると思ってなかった !Whiteからずーっとニャロの「ニャ」だけとってにゃんにゃんのポーズで曲フリする小山さん、正直NYAROと猫は全くもって関係ない。でも可愛いからいいよ♡

   イントロのビートがだんだん細かくなっていって、マックスになったところで「NYARO!」って叫ぶのはやっぱり気持ちがいい。叫ばないと私の夏が来ない。

 

ORIHIME

 ドームの「もういいかい?」がとても温かみのある声で、瓶に詰め込んでしまっておきたい。なんだかキュンとは違うんだけど、じわぁっと胸に沁みて、あの「もういいかい?」をわたしの拙い言葉で言語化したくない。大切に大切にとっておきたい「もういいかい?」だった。

 

 

  小山さん自分のパートじゃないところも口ずさんでいて、この楽曲でわたしの大好きな小山さんをたくさん見ることができた。

 

 West Gate 音のエリア

FOREVER MINE

 ガシガシ踊るまっすーも好きなんだけど、まっすーのダンスが何がどうなっていて上手いのかが分からなくてもどかしかった。だから今回、ちょびっと得意な音楽のジャンルであれこれ考えられるから嬉しい。

 そもそも、歌の話で言えばわたしはまっすーの歌い方がNEWSの中で一番好きだ。アレンジや感情の込め方についてあまり解釈違いが起こらない。他のゲートも勿論そうなんだけど、音のゲートはまっすーが適任だ。

 MC明け一発目、さっきまでニコニコお話ししていた“まっすー”とはもう別人だった。
音源の歌声は優しくて、加藤さんが言っていた少年の恋、っていう解釈にウンウン頷いてたんだけど、パフォーマンス見てぶっ飛んだ。センター分けビジュアルで歌うことをすっかり忘れていた…。

 身ひとつで立ち向かうという姿勢は小山さんと同じだ。しかし、小山さんがストリートに見えたのに対し、増田さんは映画のワンシーンみたいだった。思い焦がれる人に対して歌っているし、伝えたい!!っていう強い思いが自分の中でグルグル回っていて、それが溢れ、こぼれるような歌い方な気がする。増田さんと相手で物語が完全にパッケージとして出来上がっていた。誤解を生んでしまうかもしれないけど、人に見せるためにあそこで歌ってるんじゃない、パフォーマンスのために歌ってるんじゃないというような感じ。

○○で言っていた「みんなに届けたいって思いながら歌った」(要約)を否定したい訳じゃなくて、そういう空気を一瞬で作り上げる増田さんのことを全力で褒めてるんです…信じてください…

 

 スタンドマイクをツーっとゆっくりなぞる増田さんの手が堪らなくセクシーだった。今でも思い出すと胸がキュッとなる。

 

Silent Love  

  小山さんのダンスの良いところが100%発揮されるこの楽曲。もはや小山さんのための振り付けなんじゃないかくらいに思っている。しなやかでうねりの強いダンス、それは思いを伝えられなかった後悔の念に駆られる主人公にピッタリだった。

   まっすーのソロに引き続き、モニターはモノトーンで、その黒白の濃淡だけで映し出されるメンバーは色気が3割増だった。

  湿っぽい加藤さん、自分の中に渦巻く感情の渦に飲まれている小山さん、歌うことで気持ちを吐き出すことで気持ちを整理している手越くん、ポツリポツリ独り言を呟くように1人低い声で静かに声を落とす増田さん。本人たちの歌い方を生で見て改めて歌割りが適任だなあと思った。

 

ミステリア

   曲中に出てくるさくらを意識したような、モノトーンに濃いピンクの映える衣装がとてもお洒落だった。今回の衣装の中で一番好きかもしれない。

 Jrに詳しい方に教えてもらった!新藤樹力(しんどういつき)くん!調べたらとても育ちのよさそうな可愛らしいお顔なのに、あのとき「ヒエッ」て声出るくらい目がイッてて凄かった。NEWSコンで4人よりJrに目を奪われたの初めてだったなあ。それは加藤さんがどうこうとかじゃなくて、純粋に新藤くんが凄かったんだよ。

  

BYAKUYA

   QUARTETTOから好きになった友人が、「入れなかった公演(White)に入れたみたいな感覚になって嬉しかった!」とすごく嬉しそうに話すので私もとても幸せな気持ちになった。

  今回のBYAKUYAのポジションは、ミステリアとさくらガールのつなぎ。要は薄い言い方をすれば移動曲。その移動にこれだけファン人気の高い、しかも今まで散々演出に凝ってきた楽曲をぶつけてきたのが斬新だ。特効が増えたとはいえやってることはシンプルなのに、格好よさがアップデートされていた。歩くだけで格好良い。

全然関係ないけどB少年の浮所くんがドーム公演を見に来てくれていたらしいので、本家お兄さんたちに刺激を受けてこれからのパフォーマンスに生かされるのならそんな嬉しいことはない。

 何度でも言うけどわたしは小山さんの「Light and Dark どこまでも」の「どこまでも」担だ。また生で聴けて幸せだった。

 

さくらガール

  ミステリアで出てくるさくらに絡めたのだと思っていたからBYAKUYAを挟んでいてビックリした。さくらガールは本人たちもかなり大事にしている楽曲だから*2、あれこれいろんな付加価値がついていて、その度にエモーショナルな、いろいろ考えさせられるように(それを本人たちが意図していなくても)なっちゃうのも大変かなと思った。どちらにせよ、そんな心配はわたしがすることではないか。

  さくらとか上記の云々とか全部取っ払った話をすると、さくらガールはサビにハモリが乗っている。アイドルソングは基本的にはユニゾンメインだから、さくらガールは歌を重視した楽曲だと言える。となると音のエリアに属し、出口を担うのも納得。

 

South Gate 火のエリア

I'm coming

  ファンの子が求めているだろうな、と思うことを自分なりに考えたてごちゃんが持ってきた答えがコレなのが愛おしい。てごちゃんだからできるし、てごちゃんにしかできない。

  曲を聴いた時から生バンドでやってくれないかな、と思ってたわたしの期待は大きく外れたけど、この演出は最高だった。一切恥ずかしがらずにあれだけ直接的にやってくれると見ているこっちも清々しかった。「もっと気持ちよくなってぇ?」の後に低音ボイスでフフフ...って笑ったときはちょっと10thのDancer in the dark思い出してニヤついたけど。

  これはてごソロに限らずメンバー全員に関わる話なのだけれど、今回ソロ曲が全員フルサイズだったのが嬉しかった。ソロやユニットは2番カットの風潮が何となくあるのがもったいないとずっと思ってるから、是非これからもフルサイズでやってほしいなあ。

 

BLACK FIRE
  I'm comingから寝っ転がったまま歌うてごちゃんの歌唱力よ…横になると自然と腹式呼吸になるから、それでも普段と変わらない声量で歌える、イコール普段からきちんと腹式なんだろうな。
同じ人が、同じ場所で、同じ衣装で歌っているのに、I'm comingとBLACK FIREではてごちゃんの纏うオーラが全然違ったのも印象的だった。

  と思ってたらメインステの一番高いところで、どセンターで後光を浴びて、胸を張って歌う加藤さんがあまりにも格好よすぎて腰抜かすかと思った。シゲ担じゃないしあの件は静観スタイルだったけど、要らぬ心配など全部吹っ飛ばしてくれた。

  コヤマスはやっぱり高音域すごく辛いんだろうなあと思ってしまったのだけど、それがむしろロックな楽曲にマッチングしていた。脆くて、壊れそうな声がすごく良かった。と思ったのが静岡。
ドームオーラスの小山さんはシャウトがめちゃめちゃ上手くなっていて、CDよりずっとずっと良かった。聞き取りやすい声で、万人に言葉としてきちんと伝わるように話し方を心掛けている小山さんが、荒々しい声で、パッションで伝えるような声でがなっているのを見て、わたしはまだまだ小山さんのこと全然知らないんだなって思った。こんなに(いい意味で)荒削りな歌い方をするなんて知らなかった。こんなに格好いいなんて知らなかった。もっと小山さんの色んな表情を、表現を見たい。
とか言ってるけどライブのときは「えっっっ小山さんシャウトやばい !!?!!?!なに?!格好いい無理?!!!?!」しか言えていない。 

 

バンビーナ

  イントロが流れ出した瞬間、完全に思考停止した。これネタバレ流れてこなくて良かった、と心から思った。

  ライブの数日前にたまたまDIAMONDを見ていて「バンビーナの“見せてよ”の振り付け好きだな」と思っていたところに丁度タイムリーで来たから、手が顔に纏わりつくようなあの振り付けをしっかり肉眼で確認した。小山さんのあのちょっと肉厚な手が小さな顔の周りを回るの、とてもエッチだった、、、

  本当に、よくまっすーがOKしたなあと思ったけど、後から友人に「BLACK FIREの次に置ける楽曲NEWS少ないもんね」って言われて確かに…と思った。

  美恋のときは違った、ずっしり構えて大人の余裕を持った「もっと感じさせてやるよ」は極上だった。BLACK FIREの最後の台詞部分でも思ったけど、あんなに間をためて吐息交じりの声で言われたらしんどすぎる。

  

ANTHEM

  ごめんね。「サッカーソングの呪縛ーーー!」と思ってしまった。アリーナでサッカーソングが食い込まなかったのが本当に嬉しかったんだ。サッカーソング(や希望yell、NEWSニッポンなどのいわゆるライブ定番曲)に頼らなくても一つのステージを作り上げられるんだって、満足度の高いものができるんだって嬉しかったの。

  結局メインステの上の方で勇ましくANTHEM(聖歌)を歌い上げる彼らはとっても格好良かったし、Wo Wo Wo…ってするのも楽しかったし、何より楽曲が大好きだ。

  自分が持ってきた楽曲とだけあって、てごちゃんがより一層キラキラして見えた。

 

チャンカパーナ

  どこか懐かしさを感じるWhiteのときのイントロの映像が大好きだって話は何度もしてるけど、まさか今回もそれが見られるとは思わなくて、もはやメンバーそっちのけで映像を見た。“チャンカパーナ”の文字がだんだん降りて来て、3小節目で音楽が開けた瞬間に、映像の中のライトがパアッと点いてキラキラするのが大好き。でも、なんでわざわざ過去の引っ張り出して来たんだろう…

  トロッコが可愛い。前日のレポを見てエレクトリカルパレードだ!!!って皆言うからかなりハードル上げて楽しみにしてたけど、全く裏切られなかった。

 ディズニーのパレードも、練り歩く山車やキャラクターを見るのが主だ。あわよくばキャラクターやダンサーからレスポンスを貰える。ああそうか、ジャニーズのトロッコ文化と全く同じだったんだな。*3

 

チュムチュム

  インパクトの強いシングルだけど、演出やセトリをゴリゴリにしなくてもちゃんと披露してくれるんだ、って嬉しかった。手振りも多いからトロッコに乗っていても充分に踊れるし、実はトロッコ楽曲としてかなり適材なのでは ?

 

なんかNEWパターンだったの...円盤お楽しみポイント。

 

渚のお姉サマー

  シングルが使われがちなパレードで、アルバム曲が入るって凄い。しかも、いくらタイアップがついていたといえ4年も前の曲だ。サマタイを差し押さえての堂々セトリ入り。これからもできるところまで若々しくお姉サマーに夢見るキャピキャピNEWSくんでいてね!

 

WeeeeK

  10年も前にリリースし、あちこちで歌いまくってきた楽曲をまだ味付けするか君たちは。最高だ。しかも自分らじゃなくてJr主体のようなステージで。歌い続けてきた、安定したステージを貸してあげて、一人一人がわかりやすいようにTシャツの色も変えて、アクロバットまでさせてくれちゃうNEWSパイセン。とみけんくんがアクロバットできるなんてはじめて知った。そうやっていつもバックについてくれている子たちの特技なんかを知れるのも嬉しい。
QUARTETTOのサヤエンドウもそうだけど「Jrを見てー!」ってデビュー組が言ってくれるライブってきっとそうそうない。(デビュー数年でJrコーナーがあるグループはまた別の話)Jr担にも優しいLIVEなんだなあ。

 

ポコポンペコーリャ

 ちびっこジュニアを連れて可愛い踊りを踊っていた2013年、ファンのクラップで歌ってくれるという愛を感じる演出をしてくれた2015年、そして帰って来たと思ったらポコポン史上最強のメルヘン仕立て!眠りの魔法にかかってしまった愛しい人を、自らの手で起こしてあげるなんて、、、!それ小さいときディ〇ニーで観たやつ!!!おねんねするNEWSがかわいい。そんなときでも絶対髪の毛が床に着かないように耐えてるまっすーが好き。起きるまでは長いけど、目覚めた瞬間シャキシャキで踊りまくる加藤さんがかわいい。コヤテゴはおねんねのときからずーっとキャッキャやってて眼福。

 曲に戻るときにパアン!と紙吹雪が出るのも「ここはNHKホールかな?」お〇あさんといっしょだっけ?と疑いたくなるくらいに幸せ空間。

 あんなに限定された歌詞なのにまだ味がする。凄い、凄いぞポコポンペコーリャ

 

流れ星

  KAGUYAシリウス、ORIHIME、流れ星と、星に関係する楽曲が全部ファンが上を向くような構成になっているのが美しい。空から星が降ってくる。こんな夢のような世界が永遠に続けばいいのに...と思っているところへ、どこからともなく汽笛の音が聴こえる。嗚呼、終わりが来てしまう。でも大丈夫、わたしたちの心にはNEVERLANDへの鍵があるのだから。これを持ち続けている限り、わたしたちはまたいつだってNEVERLANDへ行くことができるのだから。

 汽車で来たから汽車で帰る、当たり前のことなんだけど、本編で物語を完結させてほしい派としては最高の演出だった。(だからWhiteで乗って来たエレベーターに乗って帰っていくのもめちゃめちゃ好き)

    

U R not alone

 ドーム最終公演、ドームの天井を見上げてまっすーが地声で叫んでいた。何か懸命な思いを、真剣な引き締まった表情で伝えていた。NEVERLANDのゲートを出て現実世界に帰って来た彼らは、とても人間味があった。小山慶一郎で、手越祐也で、増田貴久で、加藤シゲアキ(成亮)だった。わたしたちの前に立っている=それもアイドルとしての一面であって、その仮面までは剝いでいないのだけれど、それはもう限りなく素に近い状態だった。

 

 てごちゃんも歌の最中からかなりギリギだったけど、ソロパートを歌いきったのはそこで崩れるのは自分のプライドが許さなかったからなのかなあと勝手に思っている。メンタルモンスターだなんて言われてるし、実際そういう手越祐也でありたいと自身が思っているように見えるけど、もちろんてごちゃんはモンスターなどではない。加藤さんも小山さんも、自分の中のあゆる感情が歌声となって溢れ出しているような熱気とパワーで、わたしも出るだけの声全部出して答えた。色んなことがあったけど、わたしは敵じゃないと伝えたかった。貴方はひとりじゃないんだと伝えたかった。こんな言い方はおこがましいかもしれないけれど。

 最後に打ちあがっていた花火はとても明るい色だった。なーんだ、未来は明るいじゃん!

 

 NEWSのライブは、アルバム曲が全然セトリ漏れしない。それってアルバムを作る段階からライブをしっかり意識している、コンセプトがしっかり固まっているっていう確かな証拠なんじゃないかなと思っている。

あ~~~~次のライブも楽しみだな !なんにも決まってないけど言っちゃおう !来年も会おうぜーーーーーー !!!!

  

*1:イメージはバイオハザード(映画)のラスト、アリスが運び込まれていた真っ白な空間

*2:あえて6人時代と同じ演出にしてみたり、テゴマスで歌ったり

*3:後日、7月9日のシゲ部で加藤さんがスタトロ移動のことをパレードと呼んでいた